ロシアンパワー養成法

ついに、60歳を超えました。誕生日の次の日のラウンドは、最初のホールで、引っ掛けて、池に入れるトラブルで始まりました。後半は、持ち直して、ずっと続いている、100切りは達成できました。その時、一緒にラウンドした方は、300ヤードの飛距離が出るI氏でした。

何もしなければ、年と共に飛距離が落ちる

人間の筋力は、ピーク時から、毎年平均1%落ちていくそうです。トレーニングしないと、飛距離が落ちるのは必然です。筆者の経験からすると、50代前半までは、技術の向上で、飛距離が伸びた気がしますが、それ以降は、どんどん、飛距離のダウンが顕著になります。トレーニング嫌いの私も、8ヶ月ほど前から、ジム通いを始めています。

さて、飛距離至上主義に批判的な記事は多く、「『250ヤード飛んだ』とかは、ティーグラウンドとヤード杭で測っているから、信用できない」とか、「飛距離だけでは、ゴルフには無意味」という記事を多く見かけます。

しかし、飛距離があれば、セカンドショットは、ショートアイアンで、ピンにピタリとつけられます。飛距離の出る人は、ヘッドスピードがあり、スピンのかかった球が打て、止まりやすい球が打てることもあるでしょう。

最近は、ギアの進化か、アマチュアでも、本当に300ヤード打てる人に、出会うことがあります。距離計やGPSなどを持っているので、距離は間違い有りません。また、これらの人は、そのくらい飛ばしても、大して曲げることが有りません。曲がっても、フェアウェイの横程度です。飛距離が出るので、ティーショットもコントロールショットするわけです。

I氏が、アプローチするのは、パー5で2オンに失敗した時ぐらい。これじゃ、私だって、良いスコアが出ると思ってしまいます。やはり、飛距離は魅力です。

私も、50代半ばまでは、条件が良ければ、230ヤード以上の飛距離が出ることが有りました。その後、五十肩を左右順番にやってからは、だんだんおかしくなってきました。結局のところ、加齢による筋力不足だと、認めざる得なくなりました。以前は届いていた、練習場のネットにも、もう、届きません。それでも、Zeppのスイングセンサーで測ると、40 m/sぐらいのヘッドスピードが出ているので、打ち方の問題と微かな希望を持っていたのです。

最近は、さらに飛距離ダウンを実感しています。飛距離より、曲げないこと、チョロ・天ぷらをしないことが優先なので、振り切っていないからでしょう。ラウンド中にZeppをつけて測ってみると、ヘッドスピードは、さらに、落ちていて、30台になっています。

筋力低下を補うため始めた筋トレも、最初の3ヶ月は、ヘッドスピードが上がりましたが、負荷を上げるようになってから、早く動けないと感じています。それと同時に飛距離も、また、落ちています。

さて、I氏は、私のスイングの改善点として、しっかり、バックスイング(手でなく上体で)して、振り切れば、大丈夫と指摘してくれた。「心配がバックスイングを小さくしている」とも助言してくれた。

また、彼のトレーニング法は、「ロシアンパワー養成法 [復刻版]」(足立弘成 著 / 普遊舎 発行 / ISBN 978-4-86391-067-6)だと教えてくれました。

さて、その時、聞いた話を、実際の本の内容と合わせて紹介してみます。

筋トレは無駄

I氏は「筋トレは、ボディービル、つまり、見せるのには役立つが、実用には向かない。」というのです。I氏はジムで、ムキムキの体を、作っていたそうです。しかし、今回ラウンドをご一緒した時点では、ボディービルダーの様には見えませんでした。

本の著者は、格闘技を習いにロシア(ソ連崩壊後すぐ、1992年と思われる)の短期体育大学に留学します。そこで出会ったトレーニング法をまとめたのが「ロシアンパワー養成法」です。

著者は、「格闘技の勝敗は、筋肉量で決まらず、スピードとパワーで決まる。」と書いています。聞いてみれば、当たり前の話ですが、ロシアのトレーニング法は全身を使ったパワーを素早く出せる体を作るトレーニングということになります。

I氏が「これはゴルフに良い」と、いつ、どこで、どうして思い至ったのか聞きそびれてしまいましたが、結果は出ている様です。

本でも、一般的な筋トレとの違いを次の様に示しています。

  • 毎日(回復期間を設けない)
  • 回数多く
  • 反動を積極的に使う
  • 全身で(特定の部位だけでなく)
  • フォームは気にしない
  • 出来るだけ速く
  • インターバルは取らない

「ゴルフに必要な筋肉はスイングだけでしか鍛えられない」ともよく聞きます。筋肉をつけただけでは、飛距離は出ない様です。

プロテインやサプリも無駄

著者は、プロテインやサプリは、ロシアでも手に入ると思っていて、留学時に用意しませんでした。行ってみると、ソ連崩壊後で、物資は少なく、地元ロシアの食事を取っていたそうです。

主食は、ジャガイモや地元のパン、ボルシチ、肉といったところで、著者も贅肉がつくと思ったそうです。実際には、均整のとれた、体になっています。本には、留学前と1ヶ月後の写真が掲載されています。「筋肉はあるが細いな」という印象が、1ヶ月後の写真には有りません。

ただ、本に書かれている食べる量は、大量です。これは、きついトレーニングを行なっていたので、当然かもしれません。我々年寄りが食べられる量ではないと感じました。

著者によると、「少ない栄養素も効率よく取り出せる体になっていた」と記しています。「サプリで十二分に補給していると、体が食べ物から栄養素を取り入れる力がなくなる」としています。

また、伝統的なロシア料理は、加工がほとんどなく、自然の恵みが多く残っていたというのです。一例がパンで、ロシアでは「白いパンを食べる選手は弱い」と言うそうです。白いパンとは製粉されて、胚などのミネラル・ビタミン豊富な部分がなくなるというのです。著者は、留学していた2年間、ほとんど、加工食品を食べた記憶がないそうです。

実際にやってみた感想

I氏によると、「ロシアンパワー養成法」の中の初級トレーニングだけ、やれば良いということです。上級トレーニングはキャトルベルやハンマーを使うトレーニングです。さらに、残りの本の殆どは、格闘技向けの具体的トレーニングです。初級だけでも毎日やれば、1ヶ月で、結果が、出始めるというのです。

しかし、初級だけでも、19種類ほどの運動が有り、覚えるだけでも大変です。また、これを、3〜5セットも行うとなると、かなりの時間がかかります。

早速、本を見ながら、やってみますが、意外ときつい運動です。ただ、ウェイトトレーニングとは、違う、キツさです。負荷自体は軽いので、確かに、インターバル無しでも、できそうです。

トレーニングジムでは、全く背筋が効いている様に感じなかったロウイングも、このトレーニングでは、背筋や腹筋に効いた感じがしました。

翌日、早速、あちこち、筋肉痛です。

問題は、毎日、続けられるかです。1ヶ月後、飛距離だ出ているでしょうか?

 

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