ドライバー突如回復?

下半身だけのスイングに変更

力の入れ方、力をかける場所・タイミングが全く違っているのではと、新しい振り方で練習してみた。全てを下半身を主体に考える打ち方だ。バックスイングでは、手で持ち上げず、クラブのと体の位置関係を保持したまま、腰を回転する。しかも、素早く動かす。クラブは勢いがついて、跳ね上がる。そこで、腰を逆転させて、クラブを戻す。手首は柔らかく使って、コックやローテーションは自然に任せる。

テンポが改善

これで良くなったのは、テンポだった。今までは、Zeppのスイングアナライザーで、計測すると、バックスイングの時間対ダウンスイングの時間は5:1ぐらいになってしまう。PGAの平均は3なので、バックスイングがゆっくりすぎる。このスイングなら、3台が出るようになった。

早いテンポの利点

早いテンポの利点は、バックスイング中にあれこれ考えないことである。スイングをスタートしたら、もう、考えている暇はない。しかし、まだ、速さに慣れておらず、打ち急いでしまうので、バックスイングの角度が小さくなってしまう。また、切り返しでは今までより、大きな力が必要で、どうしても力んでしまう。

ショットは安定しない

打球も安定しない。右にプッシュアウトか、左に引っ掛けるかのどちらかである。まっすぐのタイミングで打てない。以前、レッスンプロから聞いた話では、「手で小細工しないスイングなら、安定する」はずであったが、どうも違うようだ。トップで右手に力を入れないと、インパクトでは、ヘッドが戻り切らず、右へプッシュアウトしてしまう。反対に意識して、力を入れると、フックが強くなりすぎてしまう。

トップでクロスするのを修正

数打打ってみるが、傾向が変わらない。諦めて、次に気になっていた、トップでクロスになるのを改善してみようと思った。Zeppのスイングアナライザーでクラブの軌跡を打球方向後方からみてみると、トップで、クラブヘッドが背中を越えて、頭の前方にまで、行ってしまうのである。自分では、全く、気がついていなかった。実際、データがおかしいのだろうと思っていたが、ビデオを撮ってみると、確かにそうなっている。

クロスになる原因はローテーション不足?

クロスになるのは、バックスイングでフェースを徐々に開いていくローテーションを行わない人か、あるいは、逆にフェースを閉じてしまう人、ローテーションを逆にする人だろうと考えていた。実際、メジャーリーグのバッターには、大きくクロスさせている打者を頻繁に見かける。

ローテションしないでトップでクロスしないのは、グリップエンドが常に、お臍を向いている場合である。胸と両腕でできる三角形を全く崩さない場合だ。普通は、トップで切り返す頃には、この三角形は胸側に潰れている。トップでは、クラブが動く方向を真逆にするので、三角形を潰して、その力を吸収する。肩が90度回って入れば、手はそれ以上、135度ぐらいに回っている。この時、ローテーションを45度とらなないで、手だけをコックすると、クロスになる。実際は、前傾しているので、もっと複雑である。

そんなバカな!ローテーションやってるし!なんでクロスなんだ!?

ヘッド位置を想像してスイング

そこで、ヘッドがどの位置にあるか想像しながら、スイングして見た。あれっ?!確かに、ヘッドが、頭より前に行っているのが感じられる。

ヘッドが背中側にあるようにスイングをしてみると、振り切れる。同時に、トップで左手の親指に、クラブが載るのが感じられた。

今度は、それを意識して、トップをとってみると、真っ直ぐの球が連続で出るようになった。

Zeppで検証

Zeppで計測してみると、数値はよくない。クロスは少しよくなっているが、あとで気がつくのだが、前回のデータと大して変わらない。

また、ダウンスイングはかなり、内側を回している。感覚的には、腕の振りは一呼吸置く感じである。下半身を先に動かしてから、腕が回らないと、真っ直ぐに打てない。

 

 

 

次の日のラウンド

次の日の練習場では、やや右目に球が出るが、振り切れる。しかし、前日に、革靴のまま何球か練習してしまい、左足を軽く捻挫して、左に乗り切れない。これが功を奏したのか、ラウンドでは、ドライバーが当たる。最初のホールで左に引っ掛けとバーディ直後のホールで天ぷらが1回だけで、あとは、ほぼ、狙った方向に良い球が打てた。

何と言っても、スイングした時の違和感がなく、クラブが振り切れる。結局、ヘッドの位置を想像しながら打ったことと、左足を痛めて、力まなかったことが良かったようだ。

分析

上のZeppのヘッド軌跡を見てみると、バックスイングの始めで、ローテーションができずに、クラブが外側を回っているように見える。

また、左手だけのスイングとコックを意識しすぎていたのが、クロスの原因と思われる。手を体の正面において、左手でだけで、コックしようとすると、甲側に手首を折ったほうがやりやす。これは、ヘッドを開いて行くローテーションとは逆の方向だ。逆に、手の平側に折るとコックはできない。右手でコックする場合、甲側に手首を折っても、ローテーションの方向に逆らわない。

また、ローテーションが少なくなってきたのは、右ばかりに打ち出しているので、フェースを開くのを小さくしようと意識したためだろう。実際は、インパクト時に、フェースを正面にしようとして力んでいては、ヘッドスピードにブレーキをかけてしまう。ローテーションしたら、その分、戻せば良いだけである。

左の画像は、同じ日の、#7アイアンのヘッド軌跡だ。スイング全体が、一つの平面上に収まっている。これなら、良いショットが出るわけである。

ドライバーショットでもこんな軌跡が出るようになれば、違和感なく、スイングできるようになるに違いない。

#7アイアンでは、どう打とうと考えることもないので、すでに、体にスイングが身についているのかもしれない。

次回の練習では、下半身を力まなかったのがよかったのか、ヘッド位置を意識したのがよかったのか、ローテーションを取ることがよかったのか、テンポ早めがよかったのか、しっかり見極めてみたい。

とところで、先日一緒にラウンドしたC氏は、全くコックをしない。ヘッドの軌跡は完全な円状をたどり、腕と胸の三角形も崩さない。ちょっと古いが、小次郎の燕返しか、眠狂四郎の円月殺法だ。当然、トップは小さいが、安定している。駅から谷越えでゴルフ場まで4kmを歩いてこられる方なので、下半身の安定感は言うまでもない。飛距離も小さくないので、きっと、普通のスイングをすれば、もっと飛ぶはずである。

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