ドライバー改善

先日、不調のドライバーショットを改善すべく、プロと自分のスイングを比較して、違っている点を見つけた。さらに、改善を進める為、ググってみると、驚きの動画が出てきた。

プロとアマの振り方の違い by 笹原プロ

驚くのは、「プロは、ヘッドの重心を常にフロントサイド(前)に感じている」というのだ。

アドレスの時、ヘッドは腕の延長線より、前にある。この状態を「ヘッドが”フロントサイド”ある」としている。笹原プロは、「スイング中、ずっとこのこの状態だ」と言っているのだ。でも、この状態をトップで再現すると、所謂、シャフトクロス(シャフトが、目標方向より右を指して、目標線とシャフトが交わる、クロスする事)になる。汚いスイングの代表みたいに言われている。(少なくとも私が習っていた頃は)

この逆が、最近、流行りの”シャロースイング”だ。トップで、ヘッドを後ろに倒すスイングで、これとは、真逆だ!

まあ、”ゴルフあるある”では、「誰かが良いというスイングと全く逆が良いと言う人がいる」なので、驚かない。例えば、「下半身を先に動かす」を唱える人は多いが、「手打ちが正しい」と言う人もいるのだ。

それでもシャロースイングはできる

さて、この動画を見ていくと、シャロースイングの話も出てくる(特に最後)。笹原プロは、「ヘッドの重心を前にイメージしながらスイングしても、遠心力で、自然にシャロースイングになる」と言うのだ。重要なのは、自分で、ヘッドを操作しない事で、そうすると、ヘッドが開き過ぎたり、それを抑えようとして、上から入ったりするという。

私は、”遠心力”ではなく、ヘッドの慣性だと理解した。切り返しで、ヘッドが逆回転で移動すると、慣性でヘッドはその軌道を動こうとする。一方、体は回っていくので、次第に、ヘッドは背中側に回り込んでくる。外から見ると、ヘッドの軌道は、最初から変わっていないが、自分自身が回転しているので、ヘッドが背中側を通る、シャロースイングになると言う訳だ。本人のイメージは、ヘッドがフロントサイドのままだと言う事らしい。

縦振り+腕先行

もう一つ驚くのは、手の動きは、剣道の面打ちの素振りよろしく、上下だけというのだ。フェースの開閉を伴う、回旋やローテーション、コックは、一切しないスイングを提唱している。もちろんイメージだと思う。実際には自然にこれらの要素は入っている様だ。

アドレスでは、腕の延長線よりヘッドが前に出ている。この状態で、下半身と肩を回すと、当然、ヘッドは、手の軌道より、前を移動する。

しかし、下半身と肩の回転だけでは、頑張っても、クラブシャフトが地面と並行になるところが限界だ。ここからは、手を持ち上げて、さらにヘッドを回す。

ダウンスイングは、これを逆にすることになる。まず、手を下げて、腰(下半身)を回すことになる。下半身からスタートすると、当然、手が前に出るので、下半身リードは間違いに思える。しかし、これもイメージだ。

下半身リードはヘッドスピードが速い人だけ?

アスリートは、全てが速いので、手をおろしてから、腰を回すのでは、間に合わず、下半身を回してから、手をおろすのだろう。プロの動画を見ると、手がトップに達する前に、下半身始動しているように見える人もいる。しかも、壊してはいけないとよく言われる胸と両腕でできる三角形を潰している。さもないと、下半身の動きで、当然胸も逆回転し始め、そこにつながっている手が前に出てしまう。

これもよく考えてみると、バックスイングが速く、ヘッドに慣性が働いているためだろう。腕や手に余分な力が入っておらず、ヘッドの軌道を変えないように、スイングしているだけなのだろう。

金太郎スインング

動画を0.25倍でスロー再生してみると、なんと、バックスイングで、腕も曲げている。もちろん、極端ではないが、自然に曲がっている。

また、笹原プロは、「スイングのイメージは、腕の上下動」と説明しているが、実際は、正面でなく右肩の上に、斜めに上げている。腰と胸の回転で腰の高さまで、持ち上げたクラブをそれ以上回すのに、手を胸の正面に、剣道の面を打つときのようにあげると、ヘッドは、前側に外れて行き、平面上の軌道にならない。

腰の高さまでにヘッドを十分加速させて、その軌道を崩さないように、手を添えるか合わせるだけという事だろう。妙な動きを入れてはいけないという事だ。慣性は、クラブの慣性モーメントが大きい程、加えた力が大きい程、大きくなる。

このスイングのイメージは思い出してみると、以前下半身リードで参考にした金太郎が鉞を担ぐイメージの金太郎スイングだ。(記事:GGスイング)ただし、この時の動画は、下半身リードなので、下半身から動かせと言っている。一方、笹原プロは「腕を下ろすのが先」と言っている。実際は、スロー再生を見ても、手と腰は同時で、自分の感覚に近い。

下半身リードは結果的になる?

日本では、「下半身リードは上手くなる為の条件」と言っている事が多い。しかし、アメリカのティーチングプロの動画では、「下半身を先に動かせ」と提唱しているものを見つけた事がない。切り返しの仕方で、重心を下げるなどの動画を見た事があるが、「下半身を先に回せ」と言うアドバイスを見かけない。

私は、アイアンショットのときは、特に、何も意識していない。以前は下半身リードを意識していたが、今は切り返しと腰の回転は同時だろう。

もっとスイングが早くなると、下半身が先になるのかもしれない。

過ぎたるは及ばざるが如し

さて、問題のドライバーだが、確かに、下半身リードとシャロースイングを意識し過ぎているようだ。以前は、バックスイングとダウンスイングが同じところを回っていたが、今は、ダウンスイングが10度以上内側を回っている。これは、バックスイングが以前より、5度くらい外側を回っている事もあるが、意識のし過ぎだ。

これでは、ヘッドがアンダーサイド(フロントの逆。手の後ろ側)に来てしまい、ヘッドが重く感じ、引き戻せない。笹原プロが言うように、フェースも閉じず、よくて、右プッシュアウトだ。

また、ダウンスイングで、手をおろしていない事にも気がついた。手を使う=再現性低下のような呪縛ができている。アイアンの時は、そんな事もないのにだ。

バックスイングから、ヘッドは逆方向へ動くわけで、かなりの力をかける必要があるはずだ。腕を下ろして切り返すのは理に合っている様に感じる。

この時、下半身も同時に逆回転させるなら、バックスイングの軌道にヘッドを乗せるには、少し背中側から回す必要がある。これが、シャロースイングの意味だろう。

肩の縦回転

笠原プロは、ドライバーでの動画も投稿している。

腰の動きは、ダウンスイングで左腰が後ろに移動する事で間違いない事がわかる。

シャドウスイングをしてみると、私の場合、肩を縦に回す意識をすると、バックスイングで、右腰が後ろに、ダウンスイングで、左腰が後ろに上手く動く事がわかった。

バックスイングで、左肩を入れると背骨がねじれを伝え、自然に右腰は後ろに回転する。ダウンスイングではこの逆だ。

「上体を動かす意識を持ってはいけない」と言われるが、スイングは体全体で機能する。

ドライバーの不調はやはり、下半身リードの意識し過ぎだろう。トップの位置を作って、一旦止めて、下半身を動かすと、どうしても上体が前や左に動く。これは、下半身だけ動かして、他を止めているからだ。

自然に、体全体を調和させて動かせば、こんな事にはならない。下半身に力を入れるのは、理にかなっているが、他を止めるのは、まずいだろう。全体が連動する中で、「下半身に力を入れろ」と言う事だろう。

私の場合は肩の回転を意識すると、これが上手くいく様だ。次回、実戦で試してみよう。

 

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