パットの精度

アメリカのプロの主要な統計データが  Strokes Gain : How it works に詳しく出ている。

また、ボール計測で有名なトラックマンのホームページにプロのパッティングでの精度が出ていた。それによると、プロのパットでの方向のブレは0.5度しかないそうである。

カップの径は108mmと決まっているが、ボールには大きさがあるので、それより、ボールの直径分小さい穴でないと入らない。実際には、ボールがカップの端を舐めるのでもっと複雑であるが、ちょうど穴の中心までの距離を打った時(そこでのボールの速度が0になる)、この小さい穴でないと、少なくとも、入らない。

エクセルで計算させれば、カップまでの距離とカップインに必要な角度の許容範囲が計算できる。これに、プロのカップインの確率をまとめると、次の表になる。

距離(m) 角度 確率
0.305 6.12 100%
0.914 2.05 96%
1.524 1.23 76%
2.134 0.88 56%
3.048 0.61 38%
3.658 0.51 31%
4.572 0.41 23%
6.096 0.31 15%

プロの方向のブレは0.5度なので、3.658m(12フィート)でも平坦で一様なグリーンならカップインするはずだが、実際の確率は、31%である。3回に1回しか入らない距離ということになる。

早稲田大の田中さんの修士論文「アマチュアゴルファーの最高峰 スクラッチプレーヤー(ハンディキャップ0)に関する研究」というのがある。

これによると、プロのパット練習時間は下の表になるそうだ。

プロ スクラッチ シングル アベレージ
日/週 6.6 5.7 0.7 0
分/日 24 13 5.6 0
分/週 158.4 74.1 3.9 0

シングル、スクラッチ、プロと練習量のすごさがわかる。プロはほとんど毎日20分ほど練習している。多分、プロはゴルフ場にある練習グリーンで練習しているので、環境は随分違う。

その割には、パターでの打数の差は、あまりない。ダボペースで、全部2パットで回ると、パットは36、ドライバーショットは14で、残りの打数は58となる。パープレー出回るプロは、これが、ダボ分36打少ないことになる。まずは、パーオンしないと、無理である。ということで、まず、最初に、少なくするのは、グリーンに乗せるまでの打数となる。全てが完璧で、最後に打数を縮めるのがパットと考えられる。パターの練習は、もう少し上達するまで、コースに行った時に練習するしかないようだ。

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