ピッチングウェッジの方がうまくいく理由

最近は、アプローチをなるべくピッチングウェッジでやっている。

理由は、今まで使っていた52度のウェッジより寄るからである。ただ、少し前のラウンドでは、ザックリ連発で、どうも、うまくいっていない。

直近のラウンドでは、スタート前に時間があったので、アプローチの練習をしっかりやってみた。

「なぜ、ピッチングの方がうまくいくのか?」考えてみると、閃いた。

百聞は一見にしかず!フェース が立っている方が簡単

疑問の答えは、「ロフトが小さいピッチングウェッジは、フェースにボールが当たり易い!」だ。

ちょっと想像すれば、すぐ分かるが、女子プロが58度、PGAの選手は60度のウェッジを多用しているので、当然のように、踏襲している皆さんも多いのでは?

そう言う、私も、以前はバンカーで使う58度のウェッジでアプローチしていた。

やめた理由は、あまり、寄る感じがないからだ。ロフトが58度もあると、40ヤードのアプローチでもボールは5〜6m上る山なりの打球になる。しかし、これは、距離感がしっかり出せないと、旗の近くには中々ボールはいかない。ライの影響を受けて、芝に食われるとショートしたりする事も多い。

ピッチングウェッジでは、ボールはもう少し低くグリーンの上に落ちれば後は転がっていく。「距離感がでなければ同じでは?」と思われがちだが、少なくとも転がり具合で、次のパターの参考になる。

バンカー超えの砲台グリーンなどでは、ピッチングでは、無理と思っていたが、慣れてくると、あげる打球も打てる。ライによっては、フェースを開いて、ロフトを大きくする技もある。

とにかく、フェースが立っているので、ボールは、クラブがザックリする前に当たる。トップする失敗には条件が一緒でも、ザックリには強い。

クラブの最下点が変わる

これは、私だけかもしれないが、ロフトの大きなクラブを持つと、どうしても、エッジをボールの下に入れようとしてしまう。

つまり、クラブの最下点をボールの手前にして、地面を滑らすように打とうとしてしまう。

バンカーショットのイメージで、こうなるのだろうか?

一方、フェース が立っているクラブだと、ボールに当たるのは、フェースだと自然にわかる。結果、ボールの近くにクラブを落とせる。

これは、最下点をボールの下と意識する事で変えられるが、忘れるとエライ事に!

やはり、何も考えずに打てるようにしておくべきだ。

バウンスよ!お前もか!

バウンスの問題もある。

普通、ロフトの大きなウェッジには大きなバウンスがついている。バウンスとは、フェースの地面に当たる面の角度で、フェース が地面に潜り込まないようにつけてある。跳ねるという意味のバウンドと同じ語源だ。(ボギーの後、バーディでスコアを戻すのをバウンスバックなどという)

バウンスが大きいと、硬い地面ではフェース が弾かれてしまう。バンカーなどでは、クラブが砂に潜り込むのを防ぐが、ライの状況によっては、トップが出やすくなる。

もちろん、フェースを立てて打つとか、バンスの小さいモデルを選ぶ事もできるが、気にしていない人は、一考の余地がある。

芝が密集して生えているフェアウェイなら、バウンスが大きくても、芝のクッションで良い具合に打てるが、冬など芝が枯れて薄くなっていると、バウンスが邪魔をする事がある。

北海道のゴルフ場は特に感じが違う。

同じタイプは距離感が出しやすい

もう一つ、距離感が出しやすい理由は、私の場合、ピッチングウェッジが他のアイアンと同じセットなので、構造が同じ点であることだ。他のウェッジは、ブレードタイプなので、やはり、打感が違うが、ピッチングウェッジは他のアイアンと同じキャビティアイアンなので、打感が揃う。

ピッチングウェッジなら、いきなり目標を決めて、寄せる練習をするが、OKぐらいの距離に、難なく合わせられる。他のウェッジでは、少し練習が必要になる。

これは、慣れもある。一番長く使っている58度のウェッジはやはり、距離感が出やすい。

また、メンタルに戻る

しっかりアプローチの練習をして臨んだラウンドだったが、やはり、ザックリを3回やってしまった。その前のラウンドでは、ハーフ6回づつだったので、マシだが、納得がいかない。

ザックリの理由は、煩悩と不安だ。

煩悩では、あまりにも絶好の場所にボールが付き、ザックリやってしまう。私は「よーし病」と呼んでいるが、どこかに力が入る。(手に間違いないが本人は気がつかない)

逆もある。難しいライ、例えば、爪先下がりの右足上がり、などでは、以前の失敗がモクモクと蘇る。「以前に失敗したな」と思いながら打つとやはり失敗する。

Play fastは白洲次郎からのアドバイス?

それでも今回のラウンドでは、対処法を発見した。素振りを何度もしたて集中を高めるのは、逆効果だという事だ。「この位で打つ」というイメージを持ったら、余計なことを考える前に、さっと打ってしまうのだ。

私の場合、最初の1球が寄る確立の方が高い。あれこれ考えて成功した感覚がない。

ティーショットでも、素振りはしないようにしてしている。それより、動き出しのスムーズさに気をつけている。

ゴルフ場によく掲げられている「Play fast」のポスターは軽井沢ゴルフ倶楽部を作った白洲次郎の自筆だそうだ。プレイが遅いメンバーには「素振りは練習場でしろ!」と喝を入れたそうだ。(白洲次郎は、マッカーサーと渡り合った吉田首相の懐刀だ。ちょっとググってみて欲しい)

「今更、素振りしところで、結果は変わらないヨ。自分を信じて打て!」と暗に教えてくれていたのかもしれない。

 

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